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執筆者の写真洋子 小峯

第171号 子どもの世界でも投資詐欺

SNSで有名人の写真を無断使用して

投資の勧誘を行う詐欺が多発していると報道されています。



国を挙げて資産形成を!と呼びかけ

やっと国民の視線が向いてきたところに

冷や水を浴びせる事態です。

被害額も大きく、被害にあった方にとっては深刻な事態でしょう。


被害までの流れを報道でみたところ

ネットリテラシーとマネーリテラシー

両側面の問題がありそうです。


そんな大人の姿を映すかのように

子どもの世界にも投資詐欺が起きたそうです。💦

皆さんも目にしたでしょうか?


東海TV NEWS ONE

小学生が同級生から約4カ月で93万円騙し取られる 

 

なぜ子どもがそんな大金をもっているのか?

疑問は多々ありますが、この報道が事実だとすれば

どうしたら防げるのだろう?と

考えさせられます。

 

この記事の最後には

私の所属する キッズ・マネー・ステーションの主宰 八木陽子さんが

取材に応じている写真も載っています。

 

記事を読むと子ども達同士は、深刻ないじめというわけでもなく

(たぶん)犯罪とも思っていない感覚や

虚栄心を保つために子どもがする行動の範囲の

不思議さを感じます。


八木さんがインタビューでこたえているように

お金の話をするときは倫理的なこともあわせて伝える必要性を

ひしひしと感じます。


また、そのお金は、家族が何をしようと思って貯めているものなのか

それだけあれば、どのくらい家族が暮らせるものなのか

数字だけでない、価値の感覚が備わっていないのではないか?という

問題も感じます



日経平均株価がニュースで流れ、史上最高値を目にする大人が

声高らかに、株取引の話をして

(昨年終わってしまいましたが)

ジュニアNISAで自分の名義の証券口座を持ち

投資の講座を受講する子ども達が株価を見るようになり・・・


一般庶民の子どもが扱える金額を超えて、

麻痺しているのだろうか

という疑問がわいてきました。


私は、PTAなどで子どもに対するお金の教育について

お話する機会をいただくときに

「お金の器」 という表現を使うことがあります。

人それぞれ、心地の良い器の大きさがある

それを超えた金額を扱うことになったとき


✅お金のパワーに負けない力を付ける必要が出てくる。

✅器を大きくするために超えるハードルのようなものがある

そんな気がするのです。


器を大きくする適したタイミングと

段階を経ることなく

急に膨張してしまうような事態が

今の子ども達に起きていないだろうか


情報過多な時代に

器の拡大をコントロールする必要があるかもしれません。


それは器に蓋をしてしまうことではなく

適した順序で段階に応じて広げていくことなのかなと思います。

 


今回の事件は、被害者側の子どもがインタビューの席に同席し

対応できる状態のようなのが救いです。

早い段階で学びになったというポジティブなとらえかたもできますが

お金のせいで子ども達に悲しい事件が起きないことを切に願います。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


小峯洋子

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