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執筆者の写真洋子 小峯

第118号 賃金上昇! 壁が邪魔する?

物価の上昇に一歩遅れて

賃金上昇に関する報道が

目に留まるようになりました。


そんな中、気になる見出しがありました。


「時給UPで人手不足」

あれ?最後に「解消」が抜けてない?

そう思われる方もいらっしゃることでしょう。

抜けていないんです。


時給を上げたら、

働く人もうれしい!

働きたい人が増える!



と単純にはいかない、という内容なのです。


原因の最たるものは、

日本の税制と社会保障制度のいわゆる「扶養内」「年収の壁」のようです。


参考記事

📝東京新聞2022年12月8日

「年収の壁」が生む、時給アップ→人手不足という皮肉…パート女性の6割、労働時間あえて減らす」


📝時事通信社 2023年2月21日

時給上げても人手不足に 「年収の壁」対応急務 春闘

扶養の壁の詳細については ↑記事内のリンクからご覧ください。



「壁」を気にする人たちは主に時給換算で

働いている人たちに多いと思います。

税金や社会保険料が増えて手取りが減るから、

越えないように「働く時間を」調整する

そんな人が多いです。


賃金上昇の波がきているのに

結局は「壁」を超えないように働く時間を短くしてしまうため、

💦人手不足になってしまう💦

困った事態だというのです。


税金や社会保険料の他にも、

老齢年金・遺族年金の受給に関わる「壁」、公的制度で給付される様々なお金の「壁」

(高等学校就学支援金などの子育てに関する給付金、コロナ禍のときのような臨時給付金、等)勤務先の福利厚生で恩恵を受けるための「壁」にも影響します。


働く側にしてみれば、今までより短い時間で同じ額が稼げるのはいいかもしれませんが

働いている時間そのものが楽しくてやりがいを感じている!

という人にとっては、時間が減るのは寂しいかもしれません。


雇う側にしてみれば、

魅力的な時給にしないと人が来てくれないから苦しいけど時給UP、

上がった時給で今いる職員に報いることができると思ったら、

勤務時間を調整したいと言われてしまう。

悩ましい限りだというのです。


<働く側も雇用側もうれしいの好循環をおこすには?>


現状、時給upが労使お互いにうれしくない残念な状況。

解決案は?


■制度改革

「年収の壁の額も上昇させる」

「壁そのものの廃止」などの制度改革の声が聞かれます。


いわゆる「年収の壁」には、今までも改正が行われてきましたが

それでも働き方の変化に追いついていない

ということなのだと思います。

だからといってここから急速に制度改革が進むわけでもなさそう・・・


■企業が行ってきた対策

人件費の上昇対策・人手不足対策として

「DX化 ロボット化をすすめる」など

生産性を上げる努力がされてきたのでしょう。


■働く側ができる対策(案)



1.現制度にあわせて、扶養の壁を意識して、働く時間を減らすのだとしたら

その時間に、何をするか?

壁ギリギリを狙い続けるのではなく

思いっきり壁を超えられる自分になるために

スキルアップの学びにその時間を使う!


2.スキルアップした自分に自信をもって、

転職にチャレンジしてみる!


3.少し飛躍しますが・・稼ぐことが美徳、働く幸福感をもつ!


4.時給換算ではない働き方を目指す

正社員も収入が増えればもちろん税も社会保険料も上がるのは

同じなのに、壁の意識はほとんど聞かれません。


節税やもらえるお金はもらったほうがお得

という考え方は否めないのですが

そうした制度や扶養という立場に頼るのではなく、

経済的自立で得られる自信

公金で得るおトク以上の価値がありそうです。


書きながら、自身に言い聞かせている節があります('◇')ゞ


古典的な家族の役割や収入に対する見方

制度を時代に合わせて改革するのは

簡単ではなさそうです。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

はっぴーまねープランニング

小峯洋子

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