物価の上昇に一歩遅れて
賃金上昇に関する報道が
目に留まるようになりました。
そんな中、気になる見出しがありました。
「時給UPで人手不足」
あれ?最後に「解消」が抜けてない?
そう思われる方もいらっしゃることでしょう。
抜けていないんです。
時給を上げたら、
働く人もうれしい!
働きたい人が増える!
と単純にはいかない、という内容なのです。
原因の最たるものは、
日本の税制と社会保障制度のいわゆる「扶養内」「年収の壁」のようです。
参考記事
📝東京新聞2022年12月8日
「年収の壁」が生む、時給アップ→人手不足という皮肉…パート女性の6割、労働時間あえて減らす」
📝時事通信社 2023年2月21日
時給上げても人手不足に 「年収の壁」対応急務 春闘
扶養の壁の詳細については ↑記事内のリンクからご覧ください。
「壁」を気にする人たちは主に時給換算で
働いている人たちに多いと思います。
税金や社会保険料が増えて手取りが減るから、
越えないように「働く時間を」調整する
そんな人が多いです。
賃金上昇の波がきているのに
結局は「壁」を超えないように働く時間を短くしてしまうため、
💦人手不足になってしまう💦
困った事態だというのです。
税金や社会保険料の他にも、
老齢年金・遺族年金の受給に関わる「壁」、公的制度で給付される様々なお金の「壁」
(高等学校就学支援金などの子育てに関する給付金、コロナ禍のときのような臨時給付金、等)勤務先の福利厚生で恩恵を受けるための「壁」にも影響します。
働く側にしてみれば、今までより短い時間で同じ額が稼げるのはいいかもしれませんが
働いている時間そのものが楽しくてやりがいを感じている!
という人にとっては、時間が減るのは寂しいかもしれません。
雇う側にしてみれば、
魅力的な時給にしないと人が来てくれないから苦しいけど時給UP、
上がった時給で今いる職員に報いることができると思ったら、
勤務時間を調整したいと言われてしまう。
悩ましい限りだというのです。
<働く側も雇用側もうれしいの好循環をおこすには?>
現状、時給upが労使お互いにうれしくない残念な状況。
解決案は?
■制度改革
「年収の壁の額も上昇させる」
「壁そのものの廃止」などの制度改革の声が聞かれます。
いわゆる「年収の壁」には、今までも改正が行われてきましたが
それでも働き方の変化に追いついていない
ということなのだと思います。
だからといってここから急速に制度改革が進むわけでもなさそう・・・
■企業が行ってきた対策
人件費の上昇対策・人手不足対策として
「DX化 ロボット化をすすめる」など
生産性を上げる努力がされてきたのでしょう。
■働く側ができる対策(案)
1.現制度にあわせて、扶養の壁を意識して、働く時間を減らすのだとしたら
その時間に、何をするか?
壁ギリギリを狙い続けるのではなく
思いっきり壁を超えられる自分になるために
スキルアップの学びにその時間を使う!
2.スキルアップした自分に自信をもって、
転職にチャレンジしてみる!
3.少し飛躍しますが・・稼ぐことが美徳、働く幸福感をもつ!
4.時給換算ではない働き方を目指す
正社員も収入が増えればもちろん税も社会保険料も上がるのは
同じなのに、壁の意識はほとんど聞かれません。
節税やもらえるお金はもらったほうがお得
という考え方は否めないのですが
そうした制度や扶養という立場に頼るのではなく、
経済的自立で得られる自信は
公金で得るおトク以上の価値がありそうです。
書きながら、自身に言い聞かせている節があります('◇')ゞ
古典的な家族の役割や収入に対する見方
制度を時代に合わせて改革するのは
簡単ではなさそうです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
はっぴーまねープランニング
小峯洋子
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