マネー講座のときに必ず伝えているフレーズがあります
「お金はありがとうのしるし」
先日ふと「ありがとう」を受け取る姿=働いて稼ぐ姿が
現代は見えにくいのかな・・・
と思いついた瞬間がありました。
その瞬間とは、
生協の箱が玄関前に重なっているのを見た時。
我が家は隣がスーパーなのに
生協の配達で食料品を買っています。
食品の安全にこだわりのある生協で、
かれこれ15年位利用しています。
マンション住まいになって余計に
玄関前まで重いものも
運んでくれるありがたさを感じています。
以前なら
配達の時はインターホンを鳴らして、
「生協です!」と 一声かけていってくれました。
例え留守だったとしても、一応インターホンを押してくれていました。
在宅の時は注文書を手渡して、
配達員さんからは「今週のおすすめはこれですよ」
なんて会話をしていました。
コロナ禍以降は・・・だまって玄関先に置いて行ってくれます。
注文はネットになりました。
効率を考えたら
インターホンは鳴らさないほうが
配達は早く済むのでしょう。
受取る側も、家にいれば受け取りで作業の手を止めるより
置いて行ってくれれば 用は足りるのかもしれません。
でも
「ありがとう」
が伝えられないんです。
配達員さんは 決められたルートで 積んだ荷物を各戸に届ければ
仕事としては終了です。
でも・・・
「運んでくれてありがとう!」を直接聞く機会はいらないのかな?
「生協です」の声を楽しみにしていた 独り暮らしのお年寄りだって
いたかもしれないな ・・・
余計なことかもしれませんが思いを巡らせているうちに
「ありがとうが見えにくいと」いう発想がわいてきたのでした。
お給料袋の手渡しの瞬間とか(私も手にしたことはありませんが)、
現金で買い物をしたときのお金のやりとりも
お金を受け取る側だけでなく、渡す側も
「ありがとう」の気持ち と交換に
お金をやりとりするのが目に見えてわかる機会でした。
しかし今は無い&極端に減っています。
先々週の第115号で
「働くっていやなこと?」というタイトルで
中学生向けのキャリア講座のエピソードを書きましたが
働いて稼ぐことの喜びややりがいを見出すためには
「ありがとうのしるし」がもっと見えると
分かりやすいのかもしれません。
・・・と勝手な仮説です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
小峯洋子
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