村上世彰さんをご存じですか?
名前だけ聞いてピンとくる人ばかりではないでしょう。
村上世彰さんは、"物言う株主"として知られた投資家です。
私の脳裏には、かつての村上さんの
経営の不効率を経営陣に対して息巻いて指摘する姿
や
インサイダー取引容疑で逮捕されたときのシーン
が焼き付いています。
2006年のことなので、
「ああ!その人~」と思い出す方は
ある年齢以上の人になります・・・が。
現在はシンガポール在住で
今でもビジネスで敏腕ぶりを発揮しているのはもちろん
「子どもの投資教育・実体験プロジェクト」や
N高等学校での「投資部」の特別顧問として
子供たちに投資教育を普及させる活動もされています。
過去のブログでも書きましたが
うちの息子はN高受験をしたこともあり
それ以来ツイッターフォローしています。
#N高投資部 の講義を特別公開授業公開
があったので、興味深々見てみました。
その中で インサイダー取引容疑に対する裁判で出された有罪判決文について
生徒たちに語るシーンがありました。
村上氏は
「安く買って高く売る おぞましい。そういう内容が判決文に書かれていたんですよ。」
「商売は安く買って高く売って儲けることでしょ。他にどんないい方法があるの?教えてよ」
と 苦笑いしながら、子ども達に語り掛けていました。
当時の社会が株やお金をどう捉えているかを象徴するかのような判決文だなあと感じました。
何か薄汚いもののような、お金儲けが後ろめたいような・・・。
当時?いや今でも大きくは変わっていないかもしれません。
「株の本質は お金を増やすことです」
「株とはなに?」という問いに
色々な表現や考え方がありますが、村上氏の答えはずばりこれでした。
村上さんは増やしたお金は、
例えば「imakimi~子どもの投資教育・実体験プロジェクト~」などを含む
財団の資金となって、社会に役立てられています。
お金でなくても社会貢献はできますが
やはりお金がないと果たせない支援も多い。
稼いだ人だからこそ、その貢献ができるわけですから
「お金儲けして何が悪いんですか?」
村上さんの名言とされているこの言葉って説得力あります。
・・犯罪はいけませんが・・
「お金は道具でしかない、どう使うかが大事。」
はい。私も、及ばずながら包丁やはさみ、靴などに例えて
機会あるときにはお伝えしています。
うちの息子も「imakimi~子どもの投資教育・実体験プロジェクト~」に
2年前の中3のときに参加しました。
息子は村上財団から振り込まれた投資資金で株の運用を体験しました。
ただ、運用するだけではありません。
支援していただいたからには、相応の報告をすることになっています。
実際の取引でつまづいたところ、迷ったところ、決断したところなど
親子で記録し、振り返ることができ、
何より株だけでなく、お金とどう向き合っていくのかを話せたのが収穫でした。
「追加資金ください!」のレポートは、残念ながらボツで
あえなく終了。
運用がうまくいかなくて、返金できなくても大丈夫。
もし増やすことができたら、次の挑戦者のために元手を返金するというシステムです。
中学生、高校生のお子さんがいる皆さん
参加してみてはいかがでしょうか?
学校教育でも、高校の家庭科に資産形成について触れる単元ができると
話題になっています。
・・・おすすめしておいてなんですが
実は子どもの口座開設は色々提出物や確認事項が多く
簡単な手続きではありませんでした。
今は改善されているかもしれませんが
それなりの手間は覚悟してください!
でもそれだけの価値はあると思いますよ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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