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  • 執筆者の写真洋子 小峯

第41号 お盆は「死」を堂々と話せる日

更新日:2021年8月16日

私の住む茨城県では、今年のお盆は8月の13~16日。

義父のお墓のある東京では7月の13~16日だそうです。


私が子供のころ ご近所では提灯に「迎え火」を焚いて

お墓にご先祖様を迎えに行く姿がありました。

我が家に仏壇は無く、お迎えに行くお墓も近所にありませんでしたが

母の実家に行けば なすの牛、キュウリの馬が仏壇の前にいて

人の魂や死について話をしたり、考えたりした記憶があります。



家に戻ってきたご先祖様と一緒に思い出を語るお盆ですが

今年は過去の死だけでなく、

未来の死について勇気をもって切り出してみませんか?

ご家族にもしものことがあったら・・・


考えたくはないですが、全く準備していないと途方にくれます。

・ご夫婦同士でもわからないことだらけ!

・親の交友関係、どこに連絡したらいいのか?

・どんな葬儀を望んでいたのか?


こうした気持ちの整理はもちろんですが、実務的なことを言えば


・相続でもめごとにならないように下準備をしたい

・夫婦でも相手が使っている金融機関を知らない

・パソコンやスマホ、開けられないけど、このまま封印でいいの?


こうした点は整理しておいたほうが、後々困らないであろうことは

予測できます。


話しておくのが大切なのはわかっているけど

本人の死が前提の話は切り出しにくい!


そこで、「お盆」なんです。

人の死について当たり前に話す行事だから

未来の死について、切り出しやすいのではないでしょうか。


とはいえ、何から話し始めれば?





そのヒントになるのがいわゆる「エンディングノート」です。

呼び方はいろいろ有り、葬儀会社が無料で配っているものや

パソコンで打ち込めるもの、書店でもたくさん並んでいます。


ここでも2つ紹介します。


NPO法人ら・し・さ® ら・し・さノート®


一般社団法人 笑顔相続ノート


話だけで切り出すと、脱線したり、感情のぶつかりあいになってしまったりするのを

エンディングノートを利用することで

スムーズに話を進めやすくなります。


エンディングノートに、法的な効力はありませんが

亡くなった本人の気持ちを知るために

また、遺産の洗い出しなど

相続手続きを進めるにあたり一定の役に立つことは間違いありません。


ここまで読んで、「親」や「祖父母」の話ねと思われたお若い方々

エンディングノートは、若い人でも書いておいたほうがいいものです。

これもまた、考えたくはないですが

突然の別れは、ないとは言えません。


今年のお盆はコロナに加えて、日本全国かなりの悪天候💦

実際に会うことができないご家庭が多いかとは思いますが

「死」を見つめることにぜひ取り組んでみてください!








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